あおいとり幼児園では、3歳になると、自分のお道具セット、自由画帳、制作帳、粘土セット等「自分の物」を持つようになります。制作活動の時にそれらの教材を使います。「~をするので自分の~を持って来て下さい」と声をかけて準備を始めます。どれが自分の物なのか・自分の名前はどれなのかは特には教えていません。まずは、これかな?と思う物を持って来る様にしています。一発で分かる子どももいれば、何回もかかるこどももいます。私は「違うよ」しか言いません。中には、友達に聞いて教えてもらって持ってくる子どももいます。そうやって何回かチャレンジしているうちに自分の物にヒットします。そういうやり取りを繰り返しているうちに、自分の名前を覚えたり、又は、自分の物だという目印を見つけたり、自由画帳だったら中身を見て、これは自分が描いた絵だという事で覚えたり、その子どもなりの知恵と努力でクリアします。そういう姿を見ると、子どもを、子どもとしか見てばかりいると、持っている能力をつぶしかねないなという風に思います。
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