子どもの変化について

あおいとり幼児園では、年長組の子はひらがなの読み書きの勉強をしています。今年の年長組の子の中に、若干の知能の発育不全の子がいます。字は何回か書いて見せたり、一緒に鉛筆を持って書いたりしましたが、ほとんど書けない感じでした。最初は筆箱を嬉しそうに持ってきていたのですが、そのうちに勉強の時間になると「疲れた」と言って寝転がるようになってしまいました。それではいけないと思い色々と考えた結果、その子が好きな言葉を一緒に鉛筆を持って書いてみました。丁度、子供番組の「ゼンカイジャー」にハマっていて、その番組の中に出てくる決め台詞みたいなものを書きたいというので書いてみました。最初は鉛筆を持つ手に全く力が入らず、ほとんど私が書いている感じでしたが、最近鉛筆を力強く持って力強く書くようになりました。まだまだ自力で文字を書く事は出来ませんが、その力強く鉛筆を持てるようになっただけでも大きな変化だという風に私は思っています。大人が「成長とはこういうものだ」という思い込みを持っていると、中々子供の成長や変化に気付きにくいものがありますが、それを1回外してみると色んなものが見えるんだなと思えた出来事でした。

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